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12月31日の当番医

とうとう、12月31日に当番医が回ってきてしまった。
開業後初めての経験。
当院は、今年は28日まで診療し、29日、30日とお休みだったが、29日も朝8時頃から病院の電話が鳴っていた。
「31日は診療しますので、29日・30日は勘弁してください!」
と、心の中で勝手に叫びながら、申し訳ないが、病院の電話は無視させてもらった。

そして、迎えた今日。
やっぱり込むんだろうなあとちょっと憂うつな朝を迎える。
予想通りで、まるで、花粉症最盛期のような繁盛状態!
1時までかかって、70人くらい診させていただいた。
午後も、結構患者さんは多く、全部で104人!
やっぱり長期の休みは行き場が無くて困っている患者さんは多い。

入り口を閉めて、片付けをしていて、約30分後、
「お疲れ様。来年も宜しく。」
とスタッフに挨拶した瞬間に病院の入り口のインターホンが鳴る。

診察依頼だった。
断りたい気分だが、そうも行かず、応じる。

「仕事が6時までだったので、終わってから来たので、こんな時間になってしまいました。」

(うちも仕事は、6時までなので、時間が来たら終わりたいんですけどね!なぜ、当院があなたの都合に合わせて診療を行い、大勢のスタッフに残業させなければいけないの!)

と、嫌みのひとつも言いたいところ。
勿論、急患はこの限りではない。
でも、この方、症状は数日前からあり、今日も普通に仕事を勤めることが出来る状態なので急患ではない。
でも、もう、閉めてしまった入り口のインターホンを押すのは結構勇気がいっただろう。

この、本日105人目の患者さんが今年最後の患者さんでありますように。

では、後半かなりサボってしまったブログですが、来年もたまには更新するつもりですので、宜しくお願い申し上げます。
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by InTheEar1 | 2006-12-31 21:01 | 診察室

私を誰だと思っているの!

50歳台のおばさん。
耳垢がたまったようだとのことで受診される。
特に問題なく診察終了。

終わってから、受付でタクシーを呼ぶようにおっしゃったらしい。
数人会計待ちがあった。
事務員は、すぐに呼んでも、会計が終わる前にタクシーが来てしまうと、ただメーターが上がってしまい、余分に料金がかかってしまうと考えて、少し経ってから呼ぼうと思っていたようだ。

この患者さん、お急ぎのようで会計の催促に来た。
「会計はまだなの?」
「申し訳ありません。もう少々お待ちいただきます。」
「タクシーは呼んだの?」
「はい、ただいまお呼びいたします。」
「えっ?まだ呼んでないの!!あなた、さっき呼ぶって言ったわよねえ!嘘だったの!すぐに呼びなさい!!」
と、ブチ切れ!
かなりお急ぎで、会計が終わったらすぐにタクシーに乗りたかったご様子で、ちょっと対応がまずかった部分もある。

でも、赤の他人に命令形を使うなんて普通はあり得ない。

会計が出来ると、保険証を持たずに、お金を放り投げて出ていかれた。
保険証だけはお返ししないとと、たまたま仕事を手伝っていた、女房が後を追いかけて、外へ出た。

「あなた、奥さんなの。先生は、まあ、良かったわ。でも、あの事務員は何よ!なんて名前?」
「職員教育がゆきとどかずに誠に申し訳ございません。」
「私を誰だと思っているの!私は、○○をやっているのよ。それに、私の妹は○○を経営しているのよ!ご存じないの!!」
女房は、全く存じ上げていなかったのだが、更に逆上させてはまずいと思い、
「存じ上げております。誠に失礼いたしました。」と、ひたすら謝る。
「もう、二度と来ませんからね!病院なんて他にいくつもあるんだから!」
「申し訳ありません。」
女房は、ものすごい威圧感を感じ、土下座まで考えたらしい。
女性は、タクシーに乗り込む。
タクシーがちょっと動き出してから、その女性が再びドアを開け
「じゃあ、頑張ってやってネ!」

女房は、悔しかったと泣きながら話をしてくれた。
二流のテレビドラマにでも出てきそうな信じがたい現実のシーン。

私は、まあまあの評価を下していただき光栄だ。
それに、二度と来ないと宣言してくださったのが何よりも嬉しい。
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by InTheEar1 | 2006-12-21 21:13 | 診察室