近いので

21歳の男性。
昨日からのどが痛いとのことで来院された。
右の扁桃腺が腫れ、口蓋垂(のどちんこ)も少し腫れている。
こういう場合、内服だけでは、すんなり治ってくれないこともある。

「扁桃炎ですけど、少し腫れが周りにも広がっています。抗生剤や、痛み止めを出しておきますので、もし、明日痛みが増すようならば、点滴をした方が良いのでかかってくださいね。」
一応このようにお話ししておいた。

4日後、近くの内科から紹介状をもらって再受診された。
紹介状は、「耳が痛いようなので診て下さい」といった内容だった。
のどの痛みに対しては、抗生剤の点滴をしてくれてあった。
抗生剤の内服も、変えて出してくれてあった。

(こりゃあ、のどの炎症が悪化して痛みが耳へ響いていってるんだろうなあ)
のどの炎症で痛みが強いと、耳に痛みを感じること(放散痛)がよくある。

耳の中を診る。
やはり、特に異常無い。

のどを診る。
前回よりかなり腫れが強くなっている。
膿は溜まっていないようだ。

初心の時、あのように言っておいたけれど、やっぱり、すんなり1回の受診で治らないと、患者さんは、他の医院へ行ってしまうものなのだ。

それでも、内科へ受診したのは、何か特別な理由があったからかもしれないので、ちょっと理由を聞いてみた。
「内科へ行ったのは、何処か他に病気があったんですか?」
「あの後、ちょっと熱が出たものですから。」
「高い熱が出ました?」
「37°ちょっとです。」

(そのくらいの熱でも、やっぱり「熱があったら出たら内科へ行く」ものと思っているのね。)
がっかりする。

「耳は、のどの痛みが響いていって痛いいるようですね。中耳炎や外耳炎にはなってないので特に治療は必要ありません。のどは、まだ、結構腫れていますが、そちらは、引き続き内科の先生に診てもらいますか?」
「近いので、こちらでお願いします。」

こちらを選んでくれたのは嬉しいが、理由は、「近いから」なのね。
こちらで期待した答えは、
「のどだから、耳鼻科の先生の方が専門なので。」
なんですけどね。
もう一回がっかり。
安室奈美恵 画像
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by InTheEar1 | 2007-01-21 21:08 | のどの病気


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